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「幸せ呼吸と至福のコーヒーイベント」REPORT

こんにちは、ライターの檜垣葵です。

堺に住んで3年半。4歳と2歳の子をもつママです。
今後SAKAINOMAや近隣でのイベントなど、いろいろレポートさせていただきます。

 

白とピンクのツツジが大道筋を彩る、よく晴れた昼下がり。
開け放たれた窓から舞い込む光と風が、店内を優しく駆け巡る。
聞こえてくるのは車が走る音と、たまにチン電の音。

4月23日、20人以上がSAKAINOMA caféに集まった。
お目当ては『幸せ呼吸と至福のコーヒー』だ。

 

やさしい呼吸でワタシを愛する

堺を中心に活動する幸せ呼吸トレーナー 世良田順子さんを講師に迎え、呼吸レッスンが始まった。
女性が多いが、中には岐阜から訪れたという男性や、おしどり老夫婦の姿も。
ひとりひとりが目を閉じて自分のからだと向き合い、ゆっくりとした時間を味わう。

こころとからだをひらく呼吸法とはどんなものだろうか。

それは、吐くことから始める『おなかの呼吸』だ。
自分のからだに意識をおいて、やさしく楽に「はあぁぁぁぁ」。
吐いて空っぽになったおなかには、新たなエネルギーが舞い込んでくる。

そういえば、人間は「オギャア」で始まり、最期は「息を引き取る」。
息を吐くことから始まる呼吸法は、実は人間の生理現象なのかもしれない。

自分のこころの声とからだの声に耳を澄まし、その熱を感じてみる。
おなかの呼吸で血の巡りがよくなっているのだろうか。
じんわりとした温かみが感じとれる。
これが、ワタシ。

呼吸は『ワタシを愛する時間』なのだ。

「おいしい呼吸を食べました」
レッスンを終えると、すっきりした表情で女性がほほえんだ。

 

春風が運ぶコーヒーの香り

呼吸によって自分自身と向き合ったあとは、カフェタイム。
堺・深井で食堂カフェ コーヒー畑を営む長栄俊一郎さんが、3種のコーヒー豆をブレンドして焙煎する。

「両方の腕を使ってミルを回せば、バランスよくからだを使えます」
今日のテーマを忘れない長栄さんの話に、笑いが起こる。

「コーヒーの香りにはアロマ効果もあるんです」

芳醇な香りが店内に漂い始めると、一同うっとり。
おいしいコーヒーの淹れ方の話にも興味津々だ。

ひとつひとつ丁寧にお湯を注ぐと、粉がぽっかりと膨らむ。
この膨らみが炒りたてコーヒーの証拠なのだとか。

コーヒーのアテには、自宅でお菓子教室をひらく小林弘枝さんお手製の焼菓子を。
クグロフ型で焼き上げたサヴォアケーキ、シロップ漬けの梅が入ったマフィン、そしてチョココーティングした夏みかんのピール。
シンプルで素朴な味だからこそ、作り手のやさしさが身に染みる。

 

世代や性別をこえた出会いは、新鮮なエネルギーを与えてくれる。
共通点はここにいること。それだけで十分だ。

おいしいモノをたっぷり食べて、すがすがしい表情で帰路につく人々。
自身の表情が緩んでいることに気づいた人はどれだけいただろう。

 

ワタシと向き合う時間をつくることこそ、幸せへの近道なのかもしれない。


Author
檜垣 葵

生まれは岸和田、住まいは堺。子育てママ応援情報サイトMama Oasisの編集長の顔をもつ2児の母。できた夫のおかげで、昼夜問わずふらっと出かける自由な主婦。

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