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並ばずして堺の夜は語れない？深夜の名物を味わう -堺魚市場-

駅前の人の往来が徐々に消えゆく深夜、入れ替わるように人が集まる場所がある。
堺駅のすぐそばにある堺魚市場は、日中はどこか淋しげで哀愁が漂うが、夜になり寿司屋、うどん屋、地鶏屋などの飲食店に明かりが灯り始めると、どこからともなく人が集まり出し、ちょっとした“夜市”のような活気を感じることができる。

そんな中でオススメする１店は「堺魚市場寿司」。お寿司が一皿300円均一とお手頃価格。魚市場ならではの新鮮なネタをじっくり堪能するもよし、お酒のアテになる一品もあるので他の店とハシゴするもよし、その日の気分でいろいろな楽しみ方ができるのも魅力のひとつだ。

そしてもう１店、深夜に長蛇の列ができることで有名な「天ぷら大吉」もはずせない。穴子をはじめとする魚介類や野菜などをアツアツサクサクでいただける。深夜に天ぷらはちょっと・・・と思わず、だまされたと思って行ってみてほしい。並び疲れて眠たいはずなのに、天ぷらを目にするとなぜか箸が進んでしまう。貝殻を床に投げ捨てるというあさりの味噌汁も、疲れ切った体に優しく染み渡る。

開店1時間前からできる人の列は、とどまるところをしらない。朝方まで続く行列に並ぶ人たちが口にするのは、果たして夜食か朝食か。並んだ分だけ感じる美味しさを体感せずして、堺の夜は語れない。

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