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江戸時代初期の堺町家暮らしを垣間みる -山口家住宅-
江戸時代には、「京の着倒れ、大坂の食い倒れ」と共に「堺の建て倒れ」と例えられ、堺衆は建物に贅を凝らしたと言われているが、この建物はその名残りを感じることができる。国の重要文化財。
慶長20年(1615年)大坂夏の陣の戦火により市街地が全焼した直後に建てられた建築で、その当時の堺の人々がどのような生活をしていたのかを垣間見ることが出来る。建築後、数度の増改築が重ねられ、現在の間取りに。内部に入っての大きな梁(はり)のかかる土間空間は圧巻。茶室等もあり、茶の湯が人々の生活の中に根ざしていたことが伺い知れる。
平成21年から「堺市立町家歴史館 山口家住宅」として公開しており、打刃物・線香・注染和晒(ちゅうせんわざらし)、緞通(だんつう)などの伝統産業の紹介や、雛飾り・端午の節句飾り・七夕飾りといった季節のしつらいの展示も実施している。歴史や伝統産業等に興味のある人は、季節ごとに訪れるのもよいかもしれない。