SPOT 堺を体験・発見できるスポット
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2畳が語る利休の茶道に思いを馳せる -さかい利晶の杜 さかい待庵-
茶の祖・千利休作で唯一現存する茶室、京都の妙喜庵にある国宝「待庵」。文献などから得られた研究成果に基づき利晶の杜に復元されたのが「さかい待庵」だ。その広さはたった2畳、足元から天井までも2mほどの高さと、とても小さな造り。外からの音もほぼ遮断されており、とても静か…。もちろん電気もないので、夕方には室内は薄暗く、一見少し恐怖すら感じる空間だ。この場で利休と秀吉が対面していたと考えると緊張感もなおさら…ただここには厳かさと共に、不思議と居心地の良い空間が広がっているのだ。
お茶を出すだけではなく、空間をつくり上げ、もてなすことが茶道。窓から入り込む日差しや、い草の香りに包まれながら座っていると、自然と物思いにふける自分に気づく。自分を見つめなおすには、物や時間だけではなく、空間も必要だと痛感する。
さかい利晶の杜では、千利休や、歌人・与謝野晶子の歴史を体感できるほか、タッチパネルやタブレットを使った案内展示室も。エントランスに描かれた、江戸時代後期の泉州堺絵図は、時代の流れで変化してきた歴史を垣間見ることができる。堺の人もそうでない人も、堺の歴史と文化を見て、聞いて、体感してほしい。
※内覧には、さかい待庵特別観覧セット(展示観覧・立礼呈茶含む)の購入が必要。事前予約制、空きがあれば当日参加も可。実施時間・空き状況についてはお問合せください。