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堺打刃物づくり体験レポート2 [和田商店 包丁研ぎ・柄付け体験] 

今回私は、和田商店さんにて包丁研ぎ・柄付け体験をしてきました!

堺包丁は、鍛冶と研ぎが分業でつくられています。鍛冶屋さんにて形作られた包丁の切れ味を磨くために手を加えて、仕上げをするいわば堺包丁の最終工程の体験です。包丁研ぎのイメージといえば、『滑って、手切れへんかな.....』と無意識に自宅やアルバイト先でも避けてきたことの一つです。しかし、最近料理教室に通い始めた私にとって、本物のマイ包丁を作れることはわくわくの一つでもありました!

実践の前に、堺刃物会館にて担当の方が堺包丁の種類や作る工程などを一緒に回りながら説明して下さいます。
鍛冶の工程は、前回榎並製鉄所さんにて見学させて頂いたのでばっちり予習済みでした。
見たこともない多種多様の包丁を解説を交えながら教えて頂き、体験への期待感は高まっていきます.....
堺包丁の魅力を再認識したところで、和田商店さんに戻って、刃付け体験の実践です!

 

 

まずは、職人さんの衣装に着替えるところからスタートします。(既に楽しい......!!)
形から入るタイプなのでそれだけで気持ちがぐんと高まりますね!

 

続いて、研ぎ職人さんによってレクチャーして頂きます。指の移動の仕方や、手首ではなく肘から動かす、などなど細部まで教えてくださるのでその時には、始めに抱いていた恐怖心はほぼなくなっていました。そして、職人さんの手が大きくて本物を作り続けてきた手という感じがしてかっこいい。

 

スッ!スッ!と包丁を研ぎ始め、感覚を掴むとスーッ!スーッ!と砥石の上を滑らかに滑らせられるようになり、「上手、上手~!」と褒めてくださって得意げになってしまうのですが、扱っているのは包丁、図に乗るのは注意です()

 

表裏を順番に研いで、仕上げは職人さんがしてくださいます。木の板に包丁を軽うく動かし、その際の包丁の感覚によって研げているのかを確かめます。研ぎ前は、木の板に包丁が止まることなく、スーーーーと動く感覚でしたが、研いだ後には刃先の部分がキラキラ光り、木の板の上にグッとくい込むような感覚になりました。家庭で確かめる際には、蒲鉾板などを使うと良いそうです。そして最後に新聞紙で切れ味のチェック。力を入れずに新聞紙がスーーーと切れていきます。

作業に慣れて、職人さんに合格を頂くと、いよいよ名前入れをして頂いたマイ包丁の仕上げに取り掛かり、研ぎの完成です!
包丁の種類によって、砥石の種類も変わるのですが、それも丁寧に教えてくださるので安心!これからの包丁のケアも家庭でできちゃいます。
私は今回、家庭料理で広く使える三徳包丁の鋼素材で体験をしました!

 

 

研ぎの工程が終わると、最後に柄付けをします。柄付けはまた別の職人さんによってレクチャーを受けて作業します。

 

まず、包丁の柄を付ける下の部分を火で炙ります。木槌で下からトントントントン!と叩き上げると柄の隙間に包丁がスッスッスッスッと入り込み、柄付けの完成です。柄付けする部分を高温にすることでスムーズにしっかりと包丁が柄の隙間に入るのだそうです。

 

柄を下からたたくことで包丁が飛んでいってしまうのではないか....と少し怖かったですが一度練習させて頂くと見る見るうちに柄に入っていってくれるので気持ちがよくてつい、トントン叩き上げすぎてしまいました()

柄付け作業は、普段目にすることはないですが、この体験を通してこうやって柄付けされてるんや~!と意外な光景を目の当たりにすることができます。話のネタにもなりそうです。

そして遂に、マイ包丁の完成です.....!!!

 

鍛冶屋さんの工程も見学してからの体験だったので、一本の包丁を作るのにどれほどの時間を要し、何人もの手が加わっていることを身をもって知ることができました。そのぶん、包丁一本へ愛着心が芽生え、これからしっかりケア続けて何十年も大切にしたいと思いました。

包丁の名前入れは、職人さんが事前に包丁に名前を彫ってくださるのですが、自身の名前のほかにも、お店の名前や、プレゼントするパートナーの名前、絵を彫って頂く方もいるようです。

また、結婚11年目は鋼鉄記念日という記念日があるらしく、11年目の記念日に夫婦揃って包丁づくり体験をしたり、旦那さんが愛情込めて包丁を作って奥様へのプレゼントをすることも多いそうです。鋼鉄記念日に手づくり包丁をプレゼントして、その包丁で作った手料理を家庭で食べるなんて....粋ですよね.....

4月から私も社会人になり、一人暮らしの可能性があるのですが、一人暮らしを始めるタイミングで自分に、もしくはお子さんにプレゼントするのも良さそうですね!

後日、サカイノマのアルバイト中に、「包丁研ぎ体験をしてきました!」という話をすると早速、サカイノマの包丁研ぎを任されました。
「ほんまにできるんか~....」と不安な眼差しで見られましたが、研ぎ始めると「うわ、すごい!研げてる音してるなぁ!」と褒めて頂きました。
90分ほどの体験で、家庭でもアルバイト先でもドヤ顔できること間違いなしです。

本物の包丁のケアをしながら、研ぎで切れ味を保ち、美味しい料理を作れる女性を目指し、精進します!!
和田商店さん、優しく丁寧なレクチャーと有意義な時間を本当にありがとうございました!!

 

和田商店「研ぎ」と「柄付」を中心とした包丁づくり体験

料金:6500円(税込)
人数:2名様から最大15名様まで、ご体験いただけます。
教室開催日:土曜日(日・祭日・平日申し込みがあれば開催)
所要時間:60〜90分
名入れ無料サービスも実施。
※少人数でも大歓迎。
※1名様の方はお問い合わせください。
※その他詳細はお問い合わせください。

[お問い合わせ先]
mail: info@sakaiwada.com
電話: 072-232-1886

 

和田商店

住所:大阪府堺市堺区神明町東1丁1番1号

和田商店さんのSPOT紹介記事はこちら


Author
濱野 帆波

奈良県立大学地域創造学部で観光まちづくりについて学ぶ大学4回生。堺生まれ堺育ち。現在は就職活動をしながら、休日にはSAKAINOMA cafeでアルバイト。堺の名は広く知れているが、観光のイメージはまだまだ根付いていない。歴史、食、文化財などのポテンシャルをいかに活かして地元を誇りに思える地域にできるのかを、クリエイターの方々の近くで、新しい視点から考えたいという想いの元、サカイノマに携わる。

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